仲良くしていたゲストハウスのおばちゃん(マネージャー)にお金を盗まれる。

仲良くしていたおばちゃん(宿のマネージャー)に、お金をだまし取られた話しを書きます。笑
シエラレオネ滞在中に宿泊しているのは、首都フリータウンのフォートストリートにある3階建てのゲストハウス。周りはスラムに囲まれていて、前の道は砂利道で車が通るのは本当に大変。道にはアヒルや犬がたくさんいます。
ゲストハウスの前に住んでいるアヒルさんたち。3か月前は、黄色いひよこだったのに!
にわとりの親子。どこにでもいる。よくコンクリートの道路も歩いてる。かわいい。おいしそう。
シエラレオネには、カラフルなトカゲがたくさんいます。
ラウンジ。結構キレイだと思ったけど、ねずみが常に5匹くらいいます。ちなみにゲストハウスのお父さんと息子のモハメドは、寝る場所がないのか、いつもラウンジに布団をしいて寝ていました。(ゲストの共同のスペースのはずだけど…w)
ちなみにゲストハウスの部屋はこんなかんじ。ユニットバス?で、毎日バケツ2杯の水が部屋に運ばれてくるので、それで水を流したり、体を洗ったり、トイレのタンクを補充したりという感じです。
アフリカ産のcondomね!
痛そう。笑
一泊の値段は、10万レオン(約1600円ほど)で、今回は2人で泊まったので12万レオンで、ということで1週間が過ぎていました。私たちは1週間ごとにお金を仲良くしていたおばちゃん(パトリシア)に払っていました。ゲストハウスのマネージャーです。
で、今回そのマネージャーのパトリシアにお金を盗まれちゃったわけなんですけど、不幸中の幸いにも、なんと…
幸いにもフランスからオーナーが帰ってくる。
どうやら、このゲストハウスを管理していたのが、ゲストハウスにもともといた家族のおじさんで、彼はフランスに住んでいるということは前から聞いていたのですが、1週間がたったころ幸いにも彼がゲストハウスに帰ってきたんです。それで、お金は盗まれちゃったんですけど、なんとか解決には至りました。
オーナーのタラワイレ氏
それからは、もうゲストハウスが様変わりしました!!壊れていたドアノブなどが全部なおり、天井にはファンがつき、ラウンジに液晶テレビが…!相当なお金持ちのようです。
上の写真は
タラワイレ氏60歳のバースデーパーティ。
暗いからみんなどこにいるか
わからん。
早速タラワイレさんと挨拶すると…
なんと…!!
オーナー「君たちの噂はフランスにいたときから聞いてるよ!ほんとにいいお客さんみたいだから、一泊12万レオンじゃなくて、これからは10万レオンで大丈夫だよ」
と言ってくれたのですが。。。
これからの1週間分のお金は、一泊12万レオンだと思って、パトリシアおばちゃんにもう支払い済みでした。
私「…パトリシア(おばちゃん)にもうすでに1泊12万づつ払ってるから、14万は返ってくるの?」
と聞いたところ
オーナー「もちろん!マネージャーとも話しはついてる」
という話しをしていた矢先、後から現れたマネージャーパトリシア。
パトリシア「私は70万しかもらってないわよ?」
と、しらばっくれたのです!!!!笑
私たちは、一泊10万にしてもらえるとは知らなかったので、すでにパトリシアに84万(1泊12万1週間分)払ってしまっていました。つまり、彼女は14万を自分の懐に入れてしまったらしい。それで、しらばっくれているわけです。そういえば、パトリシアは支払いの時に娘が足を怪我をしていて、病院代が足りない。。。ということを相談されていました。
私「なんで!私は1泊12万払ってるのに!!14万返して!!!」
パトリシア「そんなの知らないわよ!言いがかりつけないで!!!」
まさかの逆切れ!!!
ええーーーーーーーーーーーーーーw
(今思い出すと笑えてくる。笑)
オーナー「なんてことだ!OKOK!落ち着いて!」
一触即発というか揉めに揉めまくって、女の闘いになり、怪我人が出そうだったので、ひとまず、オーナーのタラワイレさんとお話しすることに。
一発で事情を分かってくれ、「どう考えてもこんなことをするのは、シエラレオネの人だけだね」ということになりました。そこで、すでに支払い済みのオーナーの手元にある70万の中から、14万を返してくれました。シエラレオネの人が、こんな誠実に対応してくれるのは初めてで感動しましたが、フランスで仕事していたこともあって、感覚が先進国だなあと。
でもまぁ、オーナーにとっては、14万くらいどうってことないという様子でしたけど。
さすがオーナー。余裕そう。
なぜか娘の怪我のことを、オーナーに相談せず、私から金を奪う謎。????
道を歩いているだけで、学校の見学に行くだけで、家族写真を撮るだけで…「お金をちょうだい」と言われるのには、ちょっとずつ慣れてきてはいたのですが…
ゲストハウスに泊まっていても、子どもたちに「お小遣いがほしい」や、ましてや、働いているマネージャーにまで金銭的な相談を受けるとは思わず、相談の末、騙しとられるとは。謎めき事件です。
しかもその、「お金が欲しい」「薬が欲しい」という催促は、ゲストハウスのドアの前でおねだりがはじまるのではなく、私の部屋のドアの前でみんな待ってる。ある程度安宿に泊まると最低限のセキュリティーはあってないようなものです。
そういえば、シエラレオネにはじめて辿り着いた次の日に、見知らぬ黒人男性が部屋の前にいてめっちゃびっくりしたわ。お前は誰だよーて。
そんなことが毎日で、だから私はものを集めて配ったりする支援は、絶対にやりたくないのです。例えば小学校に行っても子供たちは「マネマネ」ってねだってきます。「あの人は何かくれる」となってしまえば、滞在中のセキュリティーはなくなったようなものです。
それに答えていたらキリがないし、そのうち「家族が死にそうで手術代が…」とか言われるようになり、いちいちそこに住んでるだけで、人の生と死を選ばざるを得ないことになるのは、容易に想像つきます。だからこそ、なんとかなる支援を考えないといけない。ワタシがもっと早く。
話しずれたけど…
で
オチなんですが
タラワイレさん、すぐに宿泊費のレシートを発行してくれました!
(レシートというものがあんのかいw)
とは、もう疲れていたので、言うのもはばかれた…
私すでに30泊くらいしてるけど、一度ももらったことないよw
さすがシエラレオネ。さすがです。
まとめ~西アフリカでもお金を騙しとる手口は巧妙化してきている~
ガーナで強盗タクシーに乗ってしまった話でも書いたのですが、西アフリカでお金を騙しとる手口は年々巧妙化していているのかなと。でも、バイクタクシーに乗っていて、全然違うところに連れていかれてナイフを突きつけられて身包みはがされたとか、ついこの間もコロンビアで日本人男性が殺害されたばかりで、そういった暴力事件に巻き込まれないのは、不幸中の幸いだなと。
その点、シエラレオネは比較的治安がよいと言えると思います。かといって、油断は禁物なのですが。格差がない分、治安はいいです。
けれど、どんなに仲良くしていても、例えゲストハウスでも、不当にお金を奪われる可能性があります。タクシーでは絶対に、ナンバーをメモする必要があるし、どんなに小さな金銭のやりとりでもレシートをもらうべき。
メニュー表示のないレストランでは、スタッフ全員に値段を聞いて照らし合わせておかないとぼったくられます。死ぬほどイライラした後に、死ぬほど笑わせてくるシエラレオネ人の国民性について考える。でも書いたのですが、お金もちは貧しい家族を助けながらみんな支え合って生活しています。
でも私は、なんでお客さんの私に頼んで、オーナーのタワライレさんに金銭援助を頼まないんだろう、と憤慨していたのですが、空港でも賄賂を請求されたりセクハラされるのは私だけ、歩いていてもたかられるのは、私だけなんですよね。完全に見た目も、使う言葉も、一緒にいるアフリカンのレベルからも、ただ単に舐められているだけということだけ。
怒らずに、説得できる英語力と忍耐力をもっとつけねば、と思った出来事でした。
騙されるのは、信頼されていない証拠。私が舐められているだけ。
これからもしつこく粘り強く、何度もシエラレオネに行ってやるよ!!
まぁでも、娘さんの怪我のことは、最後まで丁寧に相談してほしかったし、こういう形で終わるのは最悪でした。パトリシアとは帰るまでその後一言もしゃべりませんでしたが、相手はふつうに会話に入ってくるし、悪びれた様子もありませんでした。笑
でも、どれだけ疲れても、いいとこもいっぱいあるアフリカ。
最後は許しちゃうアフリカ。
ふーしーぎー
→2016年12月の記事を、2018年5月のリライトしました。
アラジ代表
下里夢美
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